当社の金属部品洗浄工程

現在当社では、高圧洗浄機2台、超音波洗浄機1台保有しており、高品質な部品供給のために、しっかりとした洗浄工程を経て出荷を行っています（ステンレス系、表面処理のないアルミ部品に限る）。

当社が洗浄機を保有している背景

当社は、大手半導体製造装置メーカーと長年直接取引をさせていただいています。半導体は、ちょっとした埃や、汚れが製品の不具合に繋がってしまう可能性があるため、クリーン環境で製作されています。そのため、半導体製造装置部品も、汚れを避けるため、ワーク洗浄が求められます。

そこで、当社では2000年代初頭から、超音波洗浄機を導入し、ワーク洗浄を行ってきました。しかし、超音波洗浄機は、小物部品をまとめて洗浄できるというメリットがある一方、深穴の汚れを取り切れないといったデメリットがあるため、2010年代中頃に水溶性パーツ洗浄機「トレント」を導入しました。

今では、半導体製造装置部品のみならず、食品機械や医療機器を含め、様々なお客様から洗浄が必要なワークの加工のご依頼をいただいています。

トレント洗浄機を2台保有しています。圧力･温度･水溶性洗剤の組み合わせにより強力に素早く洗浄します。

1台は、アルミ部品専用です。アルミは腐食やシミのつきやすい金属です。酸性では腐食、アルカリ性ではシミになることがあるため、アルミの洗浄には中性の液剤を使用しています。

もう1台は、ステンレス系専用です。ステンレスは、シミになりにくいため、より洗浄力の高いアルカリ性の液剤を使用しています。

①機内に部品を入れ、カバーを閉めます。

②一体型のグローブで部品と洗浄ノズルをしっかり掴み、足元のスイッチペダルで作動させます。

③のぞき窓から確認しながら高圧ジェット洗浄水を、部品に噴射して洗浄します。ワークサイズによりますが、１個あたり30秒～１分程度で洗浄が完了します。

④洗浄後、エアブローします。

⑤アルコール系溶剤で仕上げ、拭き上げで完了します。

超音波洗浄機を１台保有しています。超音波で振動を与えて満遍なく洗浄が行え、様々なワークに対応可能です。当社では、トレントでは難しい小物部品や量産部品等に使用しています。

①洗浄槽に入れて、一定時間超音波洗浄します。

②アルコール系液剤で洗浄液を落として、エアブロー、拭き上げで完了します。

当社では、高品質な部品供給のために、しっかりとした洗浄工程を経て出荷を行っています。

洗浄が必要な加工に関して、お困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください！

最後まで読んでいただきありがとうございました！