キリガケ位相指示の見直しによるコストダウン

提案内容	スパナカット角度の位相をなくす
提案効果	リードタイムの短縮と納期柔軟性の向上

Before

シャフトやロッド棒などの部品加工において、スパナカットを行う際、キリガケ位置の位相合わせが必要とされるケースが多く見られます。

自動位置出し機能付きのNC旋盤であれば一度の段取りで完結しますが、そうでない場合は、NC旋盤による加工後にマシニングセンタで別途位相調整を行う必要があり、工程が増加します。結果として、リードタイムが長くなってしまいます。

キリガケ位置の位相を無くしていただくことで、NC旋盤単体での加工が可能となり、マシニングセンタによる工程が不要となります。

これにより、加工時間の短縮と設備の空き状況に応じた柔軟な工程設計が可能になり、リードタイムも大幅に短縮されました。

当社では自動位置出し機能付きのNC旋盤も保有していますが、台数が限られるため、特定機に依存すると納期が逼迫するリスクがあります。

キリガケ位相の指定をなくすことで、通常のNC旋盤でも対応可能となり、設備選択の幅が広がるため、納期調整にも柔軟に対応できる体制が整います。