フランジ付きシャフトを複合旋盤で加工するメリット
フランジ付きシャフトを複合旋盤で加工するメリット
フランジ付きシャフトを製作する際、従来はフランジとシャフトをそれぞれ製作後に、溶接し、仕上げの切削をしていました。しかし溶接を行うと、歪みが発生し、バランスが悪くなるため、回転をさせると、不具合が発生する場合がありました。
昨今では、複合旋盤などが登場したことで、1本のバー材から、フランジ付きシャフト一体型で削ることができるようになりました。その結果、課題であったバランスがよくなったと同時に、同軸度も向上し、製品機能の改善に大きく寄与しました。
また、フランジ付きシャフトは、ベアリングと勘合することも多いため、嵌め合い公差(h7公差)と表面粗さが求められます。複合旋盤のセンター機能で、両端のセンター押しで加工することで、ビビりが発生せず、高精度を実現することが可能です。
当社では、主に半導体製造装置向けの加工を行っており、その中でフランジ付きシャフトは搬送系に使用されています。シャフトへの直角と、フランジの平面度・平行度が求められるため、高い精度が求められます。複合旋盤で加工をすることで、ワンチャッキングで加工ができ、溝部・取り付け穴・圧入のピン穴・Dカットなどの位置度を精度良く加工することができています。
複合旋盤加工が活きるフランジ付きシャフトのサイズ
先述した、フランジ付きシャフトを複合旋盤で加工するメリットは、主にフランジの径がφ200以下の場合に顕著です。というのも、フランジの径がφ200を超えるほどサイズが大きい場合、シャフト部の削る箇所が大きくなってしまうため、フランジとシャフトを別々で製作し、溶接をした方がよいことが多いからです。フランジ径が大きいものは、高速回転が求められる場合が少ないため、溶接をしても問題ないことが多いです。
フランジ付きシャフトにおける材質
シャフトの真ん中に穴が開いている形状の場合、加工が難しくなります。ステンレスの場合、SUS304などの難削材だと、工具が折損してしまうリスクがあります。そのため、SUS303に変更することを提案することがあります。
フランジ付きシャフトの加工事例
こちらは、半導体製造装置で使用されるフランジ付きシャフトです。
複合旋盤のみで加工することで、工程集約し、リードタイムの短縮とコストダウン、また、高い直角度、同軸度を実現しています。
フランジ付きシャフトの加工は、精密切削 スピード加工センター.comにお任せください!
当社では、複合旋盤でフランジ付きシャフトの加工を行い、QCD向上を実現しています。
フランジ付きシャフトの加工に関して、お困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください!
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