アングル材の幾何公差緩和による歪み取り時間の短縮

提案内容	内部応力を考慮し、実用上支障のない範囲でアングル材の幾何公差を緩和
提案効果	歪み取り時間の短縮による、コストダウンと不良率の低減

Before

SUS304やSS400のアングル材は、製造段階から内部応力を含んでおり、フライス加工で平面度や直角度などの幾何公差を求めると、応力バランスが崩れて反りや歪みが発生しやすくなります。

そのため、粗加工後に歪みを矯正してから仕上げ加工を行う必要があり、歪み取りに時間と工数がかかりコストアップの要因となってしまいます。

さらに、歪み取りには限界があるため、規格を満たせない不良発生のリスクも高くなります。

図面上の幾何公差を実用上問題ない範囲に緩和していただくことで、歪み取り工程を大幅に短縮できます。

これにより、仕上げ加工までの工程がスムーズになり、加工時間の削減・コストダウン・不良率の低減につながります。

アングル材は製造段階から内部応力が溜まりやすく、特にSUS304やSS400は加工時の歪みが顕著です。

設計段階で内部応力を考慮した適切な幾何公差設定を行っていただくことで、無駄な矯正作業を省き、安定した加工精度を確保しながら生産効率を高めることが可能です。