チタン ヒンジ

こちらは、半導体製造装置で使用されるチタンのヒンジです。

切削加工が難しいとされるチタン合金に比べると、純チタン2種は、加工難易度は低いですが、工具などの加工条件は工夫する必要があります。

純チタン2種は、強度と加工性のバランスが優れているため、様々な用途で広く使用されています。

従来は、立形マシニングセンタで3工程で加工していましたが、工程を細かく分けると、R形状のつなぎが上手くいかず、品質のばらつきが生じていました。

そこで、品質の安定を図るために、横形マシニングセンタで2工程で加工することにしました。工程を集約することで、品質が安定すると同時に、リードタイムの短縮を実現できました。

端面からの穴位置精度やR部の加工など、一体加工すべき点が多かったため、横形で工程集約し、加工することのメリットが非常に大きい事例です。

当社では、立形・横形両方のマシニングセンタを保有しているため、本事例のように、形状に合わせて最適な加工方法を選定し、QCDの向上を実現しています。